姉は古希を迎え、幼少から青年期に実家に起きた種々の不幸を精神にモロに受けたのであろう、ここに来て精神疾患を抑えることが出来なくなってしまっている。
本来であれば、姉夫婦が養子縁組して当家を家督相続する予定であった。しかし、父親は二度、外地で兵役を務めたこともあり、死の淵に立った幾度もの恐怖心からだろう父親のDV/PTSDは酷かった。姉夫婦は父親の扱いに手こずり、家督を継ぐことを諦めた。以後、姉は子育ても手に付かず、娘達の発達障害や登校拒否など彼女の頭を悩ませる日々が悶々と続いたのである。
興奮しているからか、誤字脱字が多く、文章内容も普段の彼女らしさが見られない。介護施設に入った母親に無理強いして遺言書を作らせたのかと思いきや、このメールの中段を見ると、どうも姉が母親に死後、口座が凍結されると厄介だからと巧みに遺言書を書かせる詐欺行為をしたようだ。その自筆遺言を制作した意図(以下、略)が書かれている。両親は国家公務員であり、経済的に困窮した家庭ではなく、姉の働きに頼らざる事態に及んだことは一度も無い筈であるw。むしろ、ナニか起こると、頼りにならない姉ではなく、弟の私にオハチがいつも回ってくる。「ノロマのノンちゃん」、「グーたらママ」が当家での姉の渾名であるw。
母親は金融機関の職員であるから、姉がナニを企んでいるのかを察知し、急に『銀行に連れて行って欲しい』と言い出したのである。姉の当家の金融資産への関心が描かれていて、遺産分割協議を速やかに行えば・・・云々が書かれているが、姉が総資産の2/3に当たる金融資産すべてを、弟は固定資産(しかも市街化調整区域で売却が難しい土地)を受け取るでは、協議はまとまらないから、金融機関が口座凍結を解かないのは自明である。姉は遺言書(写)を封書に入れずムキだしのまま私に手渡し、本状は自分が保管していると云う。大方、切り貼りしてねつ造したモノだろうから、そんな”本状”は見せられないのだ。金融機関の職員であった母親は、姉の悪巧みはお見通しだったようで、この偽装遺言書が無効となるように何点かの不備を施してある。
母親が家族の迷惑になるからと、自らの意思で市役所の要介護認定を2年掛けて取得した。介護施設に入る前には、介護制度システムの説明がされ、判断・意思能力の低下によるトラブルを防止するために、親族介護者や後見人が代理すると決められている。ソレを知りながら、姉が”実力行使”に出たいのだろうから、遺言書の控え(ソレも奇妙なことに、朱書きで写しと書かれている。)を見せられたので、『自筆遺言書(写)だから検認をしておいて』と即答されると、姉は見透かされたと悟り、動揺の顔色を呈したのだった。
『貴方は母親の老骨に鞭うたせて、4,5件の銀行を廻って、手にしたというので切羽詰まってしまうとは恐ろしいと思いました。』の姉の記述も、当家の金融資産のありかを調べねばと、母親を恐喝まがいに金庫を開けさせ調べたのはいいが、その事が頭から離れず、その後ズーと悶々としていたのであろう。←実際は、廻った銀行は3店だけですなw。折角、自らを遺言執行者に指名したのであるから、法律にしたがって検認すれば良いモノの、犯罪行為であることを恐れてほとぼりが冷めるまで5年間待ったのだろう。この頃になって、自分がしでかしたことが恥ずかしくなって、この様なメールを送ってきたのである。姉は旗色が悪くなると、暇乞いを告げるw。また悶々とした日々が続き、感情が抑えられなくなると、ヒョッコリと姿を現し、家中を引っかき回し家人・家族を悩ますのである。